「もうすぐスペイン旅行!現地の水道水ってそのまま飲んでも大丈夫?」
「バルセロナの水道水はマズいって聞いたけど、歯磨きや料理には使えるの?」
海外旅行や滞在先で、最も気になることの一つが「水」の安全情報ですよね。
結論から言うと、スペインの水道水は公衆衛生上の基準をクリアしており、基本的には「飲めます」。
ただし、日本とは「硬度(カルシウムやマグネシウムの量)」や「味」が大きく異なるため、そのまま飲むのはおすすめできない地域が多いのが現状です。
この記事では、スペインの水道水の安全性や、マドリードとバルセロナで全く異なる水質、現地での具体的な対策を分かりやすく解説します!
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スペインの水道水は飲める?安全性とお腹を壊す原因

スペインの水道水は、EUの厳しい安全基準を満たしています。そのため、飲んだからといって赤痢やコレラなどの重い感染症にかかるリスクはまずありません。
しかし、「安全=日本と同じように美味しく飲める・お腹を壊さない」とは限らないのが厄介なところ。
日本人がスペインの水道水を飲んで体調を崩す場合、主な原因は「衛生面」ではなく「硬度の高さ」にあります。
日本の「軟水」とスペインの「硬水」
日本の水は、ミネラルが少なく口当たりのまろやかな「軟水」です。
一方、スペインの大部分の水は、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれた「硬水(または中硬水)」です。
硬度が高い水を飲み慣れていない日本人が急にたくさん飲むと、マグネシウムの胃腸への刺激によって、下痢をしたりお腹が緩くなったりすることがあります。
地域でガラリと変わる!スペインの水質格差

スペインの水質は、驚くほど地域差が激しいです。特に観光客が多く訪れる「マドリード」と「バルセロナ」は対極にあります。
マドリード:国内最高峰の美味しさ(軟水〜中軟水)
マドリードの水道水は、周辺の山脈(シエラ・デ・グアダラマ)から引かれており、ミネラル分が少ない極めて良質な水です。
✅味:
臭みがなく、日本の水に近くて美味しい。
✅対策:
現地の人も普通に水道水をそのまま飲んでいます。レストランで「Agua de grifo(水道水)」を頼んでも全く問題ありません。
バルセロナ・沿岸部:正直マズい…(極度の硬水)
バルセロナをはじめとするカタルーニャ地方や地中海沿岸、アンダルシア地方などの水道水は、石灰岩地帯を通って湧き出るため、非常に硬度が高いです。
✅味:
塩気や苦味、カルキ臭を感じることが多く、正直そのまま飲むのは厳しい味です。
✅対策:
衛生上は安全ですが、現地の人も飲料用には市販のミネラルウォーター(硬度の低い軟水ブランド)を購入しています。
シチュエーション別!水道水はどこまで使っていい?

飲料用としては地域を選ぶスペインの水道水ですが、生活の他の場面ではどうでしょうか?
| シチュエーション | バルセロナなど(硬水地域)での目安 |
| うがい・歯磨き | 問題なし。 口に含む程度ならお腹を壊す心配はありません。気になる人だけミネラルウォーターを。 |
| お茶・コーヒー | ミネラルウォーター推奨。 硬水で淹れると、お茶の風味が変わったり、コーヒーが苦くなりすぎたりします。 |
| パスタを茹でる | 問題なし。 硬水の方がパスタにコシが出るとも言われています。 |
| お米を炊く・スープ | ミネラルウォーター推奨。 お米がパサついたり、出汁の旨味が出にくくなります。 |
ホテルのケトルが真っ白?スペイン特有の「白い粉」の正体と対策

バルセロナや南部の硬水地域にあるホテルに泊まると、部屋に置いてある電気ケトルの底に「ガサガサした白い粉や塊」がこびりついているのを見て、びっくりすることがあります。
私も最初にバルセロナのホテルでケトルを開けた時、驚いたのですが
「前の宿泊者が汚したまま?!」
「掃除してないの?」
と不安になりますが、実はこれ、汚れではありません。
白い粉の正体は「石灰(カルシウム)」
この白いものの正体は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムが加熱されて結晶化した「石灰(スペイン語でCal:カル)」です。
どれだけ綺麗に掃除しても、硬水を数回沸騰させるだけであっという間に底が真っ白になります。
体に害はありませんが、そのままお湯を沸かすと、お茶やコーヒーに白いカスが浮いてきて見た目も口触りも良くありません。
旅行者ができる簡単な対策
もしホテルのケトルが石灰で真っ白だったら、以下の対策がおすすめです。
✅飲料用の水は必ずミネラルウォーター(軟水のBezoyaなど)を使う:
水道水を沸かすとさらに石灰が蓄積します。お茶を入れる時もボトル水を使いましょう。
✅どうしても気になるなら「レモン汁」か「酢」:
ヨーロッパの家庭ではクエン酸や酢を使ってこの石灰を落とします。スーパーで売っているレモン汁(Zumo de limón)を少し入れて沸騰させ、しばらく置くと、驚くほど綺麗に溶けてなくなります。

「スペインの水回りは石灰が溜まりやすい」と事前に知っておくだけで、現地のホテルで焦らずに済みますよ!
水道水で髪がゴワゴワに?肌荒れ・シャンプーの注意点

硬水の地域(バルセロナや南仏に近いエリアなど)に滞在すると、飲む場所以外でも変化を感じるはずです。
✅髪への影響:
シャンプーが泡立ちにくく、洗った後に髪がキシキシ・ゴワゴワしがちです。これは水中のカルシウムが髪のキューティクルに付着するためです。
✅肌への影響:
洗顔後に肌が突っ張ったり、乾燥して肌荒れを起こしやすくなります。
現地での対策
✅ヘアケア:
保湿力の高い現地仕様のシャンプーを使うか、洗い流さないトリートメント(ヘアオイル)を多めに塗りましょう。
✅スキンケア:
スペインをはじめヨーロッパでは、水での洗顔を避け、クレンジングウォーター(ミセラーウォーター)をコットンに含ませて拭き取るスキンケアが主流です。現地で購入してみるのもおすすめです。
スペインのスーパーで買える!おすすめミネラルウォーター

お腹や髪の健康を守るためにも、硬水地域では大人しくミネラルウォーターを買いましょう。スペインのスーパーや売店(Chinoと呼ばれる商店)で簡単に手に入ります。
🔸ガスなし(普通の水):
Agua sin gas(アグア・シン・ガス)
🔸炭酸水:
Agua con gas(アグア・コン・ガス)
日本人におすすめのブランド(軟水〜中軟水)
どれを買うか迷ったら、以下のブランドが日本人の口に合いやすくておすすめです。
🔸Bezoya(ベソヤ):
スペインで最も有名な超軟水。赤ちゃんでも飲めるほどミネラルが少なく、日本の水に一番近いです。
🔸Lanjarón(ランハロン):
シエラネバダ山脈の雪解け水。こちらも癖のない軟水で飲みやすいです。
🔸Solán de Cabras(ソラン・デ・カブラス):
青いボトルがおしゃれな中硬水。レアル・マドリードの公式水としても知られ、程よいミネラル感です。
まとめ:マドリードは水道水、バルセロナはボトル水が正解!
スペインの水道水は、「飲めるけれど、地域によっては硬度が高くてマズく、お腹が緩くなる原因になる」というのが結論です。
- マドリードなら、水道水をそのままゴクゴク飲んでOK!
- バルセロナや南部のリゾート地なら、スーパーで「Bezoya」などのミネラルウォーターを買いましょう。
正しく水を選んで、美味しいタパスやワイン、素晴らしいガウディ建築などのスペイン滞在を全力で楽しんでくださいね!

