【漫画】宝石の国のあらすじと見どころ!ネット上の評判は?

漫画

今回は漫画「宝石の国」のあらすじや見どころをについて書いていこうと思います。

さらに、ネットの口コミや、作者の市川春子さんについても書いていこうと思います。

購入の際の参考になれば幸いです。
※この記事ではプロモーションを含んでいます。

宝石の国のあらすじ・見どころ

「宝石の国」は、未来の地球を背景に展開するファンタジー漫画で、人類が消失した後の世界を描いています。不死の宝石たちが主役で、中でも若く脆いフォスフォフィライトは、成長と強さを求めて奮闘します。月からの敵、月人との戦いは、彼らの生きざまと内面の葛藤を浮き彫りにします。

この物語の魅力は、まず圧倒的なビジュアルの美しさにあります。宝石たちの煌めきや月人の幻想的なデザインは、目を引くものです。激しい戦闘シーンは、息をのむようなアクションを提供します。

キャラクターの成長物語も見逃せません。フォスは試練を乗り越え、仲間との絆を深めながら自己を成長させていきます。読者は彼らの旅路に共感し、感動を覚えるでしょう。

さらに、この漫画は哲学的な問いを投げかけます。宝石たちの永遠の命や月人の目的など、生命や存在の意味について深く考えさせられる要素が満載です。

自分達宝石はどのようにしてこの世に誕生したのだろうか。なぜ、今、この場所で月の民との戦いを続けているのだろうか。世界の真実を求めるフォスは、孤独な探求の旅に出る決意を固めます。

「宝石の国」は、その美しいアートワーク、深いテーマ、そして魅力的なキャラクターによって、読者の心を掴みます。新たに物語を始める方々にも、心からお勧めする作品です。

それぞれの宝石の特徴が生かされていて、とても面白いです。

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用語解説・登場人物

宝石

ヒトの形をした宝石の性質を持つ生命体のことで、この宝石が物語の中心です。

物語の開始時点では28人が存在し、互いに宝石の名前をそのまま普段の名前として呼び合っています。

ダイヤモンドは硬度が高いものの靭性に欠け、アメジストは双晶であるため双子として登場し、ラピスラズリは青色の体色を持つなど、それぞれの身体的特徴はその宝石の性質に基づいています。戦いで傷つくと、本物の宝石のように体の一部が欠けることもあります。

月人

出典:テレビアニメ「宝石の国」公式サイト

宝石の国に登場する、宝石の敵対勢力。その名の通り月に拠点を持っていて、地上で暮らす宝石たちを連れ去る目的で、頻繁に兵力を送り込んできます。

フォスフォフィライト

物語の主人公、通称フォス。

体は燐葉石でできており、美しい薄荷色をしています。

物語の開始時点では宝石たちの中で最も若く、そのうえ硬度も3.5しかなく、靭性も最低ランクという脆い体を持っています。そのため、最初は金剛先生に月人との戦いに参加させてもらえず、医療や製造などの役割も与えられていませんでした。

それでも、フォスは皆や先生の役に立ちたいという気持ちを持ち続けていました。やがて、その思いが認められ、先生から幅広い分野にわたる様々な事柄を記録する博物誌を作る役目を任されることになります。

シンシャ

硬度2、赤い体色を持つ辰砂の宝石です。

体から銀色の毒液を出すことができるため、戦闘能力は非常に高いのですが、その毒液の放出を完全に制御するのは難しいようです。さらに、その毒液に触れると仲間の宝石たちの体は欠片を繋ぎ合わせることができなくなってしまいます。このような理由から、他の宝石たちと共に生きることができないと悟り、独りで夜の警護の仕事を引き受けています。

そんなシンシャの事情を知ったフォスは、彼の消極的な選択肢ではない、彼だからこそ果たせる役目を見つけたいと強く願うようになります。しかし、シンシャはそんなものは存在しないと言い、力になろうとするフォスから距離をとります。それでもフォスは執拗にシンシャに絡み続けて、その結果、シンシャも少しずつ心を開いていきますが、信じすぎて傷つくことを恐れて、常に一定の距離を保ち続けています。

ルチル

宝石たちの医療担当である金紅石。硬度は6で、体色は金紅色と金色。日常的に白衣を着ており、戦いで傷ついた宝石たちの修復や、彼らの接合に使う道具や物質の管理・研究を担当しています。

元々は、ルチルの戦闘時のパートナーであるパパラチアを蘇らせるために、宝石たちの医療技術の研究を始めました。

基本的には丁寧な物腰で常識的な言動をしますが、たまに雑な一面やマッドサイエンティストのような一面を見せることもあります。

金剛先生

宝石たちを導くリーダーのような存在で、僧侶の衣を纏った威厳ある大柄な人物です。

とても物腰が柔らかく、落ち着いた性格をしています。

彼には突然の眠気が襲うという弱点があり、眠気に襲われた時は、宝石たちが通う学校内の本堂で「瞑想」と称して休息を取ります。

物語の鍵となる月人という存在

「宝石の国」の物語において、月人は謎に包まれた敵役として登場し、宝石たちにとっての大きな脅威となります。彼らの出現は頻繁であり、宝石たちを次々と攻撃します。物語が展開するにつれ、月人の真の目的とその正体が少しずつ解き明かされていきます。

月人の中心人物であるエクメアは、物語において特別な役割を果たしています。彼は宝石たちと直接対話することができ、彼らの世界観に影響を与える存在です。エクメアの行動や思想は、物語の進行において重要な役割を担っています。

月人の真実が明らかになるにつれて、宝石たちは自らの存在の意義や戦う理由、生きる意味について深く思索するようになります。月人は、宝石たちだけでなく、読者にも物語の深い層へと誘います。月人が象徴するのは、失われた過去や救済への願望などのテーマであり、これにより「宝石の国」は単なる戦闘の物語を超えた、哲学的な深みを持つ作品であることが明らかになります。

月人の存在と彼らの目的は、「宝石の国」の理解に不可欠な要素であり、これを通じて物語の複雑さと深みをさらに深く味わうことができます。

見どころは、フォスフォフィライトの成長

出典:テレビアニメ「宝石の国」公式サイト

「宝石の国」における主役、フォスフォフィライトは、物語の始まりでは脆弱で戦闘に参加することが難しいキャラクターです。しかし、彼の物語は成長と変化の旅であり、それが物語の核となっています。

最初は無力だったフォスも、月人との衝突を経て徐々に力をつけていきます。彼にとっての転機は、「合金」という新素材を身に宿すことでした。これにより、彼は以前よりも強くなり、戦いに積極的に参加するようになります。

しかし、フォスの進化は肉体的な強化だけに留まりません。彼は仲間との絆を深め、精神的な成長を遂げていきます。共に戦う中でリーダーシップや責任感が育ち、困難に直面する度に新たな視点を見出し、限界を超えて成長していきます。

また、物語が進むにつれて、フォスは自己のアイデンティティについても深く掘り下げます。彼は自分が何者で、何を望んでいるのかを探求し続けます。この内面的な探求は、彼のキャラクターに複雑さと深みをもたらします。

物語の後半では、フォスは仲間を守るためにさらなる変貌を遂げます。新たな素材や能力を得ることで、彼はより強力な戦士へと進化します。しかし、その過程での喪失や苦悩は、読者にとって感動的な瞬間を提供します。

フォスの成長物語は、彼自身の努力だけでなく、仲間との関わり合いによっても形作られています。特にダイヤモンドやベニトアイトといった先輩たちとの関係は、彼の成長に大きな影響を与えています。彼らの支援と励ましは、フォスを強くし、自信を持たせます。

失敗を重ねることも多いフォスですが、それを乗り越える度に、より強く、賢くなっていきます。これにより、彼はただの戦士ではなく、精神的にも成熟した存在へと変貌を遂げます。

フォスの成長と変化は、「宝石の国」の物語において重要なテーマであり、読者にとっても自己成長や変化を考えるきっかけとなります。フォスの物語は、冒険や戦いだけでなく、自己発見や成長の旅としても魅力的です。

最終的に、フォスの変化を通じて「宝石の国」の世界がどのように広がり、深まっていくかを見ることができます。彼の成長は物語の中心であり、その理解は作品全体の魅力を高めます。

ネット上の評判・口コミ

この作品の読者の反応はどうでしょうか?良い評価の口コミと悪い評価の口コミを見ていきましょう。まずは、良い評価の口コミから。

  • 満場一致で星5です!手塚治虫を読んでいるようなキャラクターの存在感とSFさについていくのがやっとです。
  • 擬人化という手法は飽和していると言ってもいいが、宝石の持つ要素1つ1つを生物学的な裏打ちを感じさせるように落とし込んでいく疑似科学的表現が一線を画している。
    また、死の概念が無くなったらといった哲学的要素もきちんと考察していて、世界観の作り込みと唯一性、そこから生まれていく独特の展開に引き込まれる。
  • 独特の絵が物語の雰囲気というか世界観によく合っている。キャラクター、ストーリーどちらも好きです。ハマる人はとことんハマりそう。
  • 前半の明るく可愛らしい雰囲気から、だんだんとシリアスであったりSF的な展開も増えてきてひきこまれます。とにかく絵が綺麗で、設定にも入り込みやすいです。
  • アニメからきました 始めは絵が苦手かなと思いましたが構図やタッチが独特で気にならなくなってました。切ないながらも会話やギャグが楽しく世界観に引き込まれます。

次に悪い評価の口コミです。

  • 世界観が独特でめっちゃシリアスなのかと思えばゆる?い中身のない会話してるだけだったり緩急がものすごい作品だと思います。ただ8:2でしんどい。もはやフォスの最初の顔覚えてません。
  • 宝石の擬人化、というテーマは良いのですが、巻数が進むにつれて設定の矛盾が目立ちます。
  • 独特な世界観が凄い。パートの位置付け、伝える力、読書の興味の持続が足りず、ただ、独特な世界観だけで終わってしまっている気もする。絵本だったら凄くおしゃれかも。
  • いまはなき“ガロ”誌を思い出した…。設定がシュールでマニアック。描線が美しいのと耽美的キャラクター。展開が時々解りにくく、個性が強いので、読む人を選ぶよね。

作者の市川春子さん

市川春子さんは、日本の著名な漫画家です。彼女は独自の美学と精緻な描写で知られており、数々の読み切り作品や連載作品で評価されています。代表作には、『虫と歌』『25時のバカンス』、『宝石の国』などがあります。

2006年に「虫と歌」でデビューし、同作は第1回アフタヌーン四季賞大賞を受賞しました。特に『宝石の国』は2012年から2024年まで連載され、アニメ化もされるなど高い人気を誇ります。

彼女の作品はその独特な世界観と繊細なキャラクターデザインが特徴で、多くのファンから支持されています。影響を受けた漫画家には高野文子や杉浦日向子を挙げており、好きな映画には『スターウォーズ』や『ロボコップ』を挙げています。

最新情報としては、『宝石の国』の連載が2024年6月号で終了したことが大きな話題となっています。

アニメ化もされている

宝石の国は、2017年10月から12月にかけて、MBS・TOKYO MXなどでの3Dアニメとして放送されました。オレンジが初めて単独で元請け制作を担当した作品です。

ストーリーは、主人公フォスフォフィライトが博物誌の編纂の仕事を与えられたことをきっかけに、金剛に疑問を持ち、シンシャに協力を求めるまでのエピソード(単行本1巻から5巻相当)を描いています。

2024年6月号で連載終了

宝石の国は、4月25日発売の連載誌『月刊アフタヌーン』(講談社)6月号で完結し、2012年の連載スタートから約12年の歴史に幕を下ろしました。

完結に作者の市川春子さんは、「宝石の国は今話で最終回となります。約12年間どうもありがとうございました。描いていて面白く、予定通り終わることができてよかったです」とコメントを寄せました。

なお、最終13巻は2024年の秋ごろ発売予定です。

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